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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より
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この記事に書かれていること

接地工事についての規定
接地工事は、電気設備を安全に使うために地面に電気を逃がす工事で、A種からD種までの4種類があります。それぞれの工事で、地面に逃がす電気の抵抗値(接地抵抗値)が決められています。
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A〜D種の違いと抵抗値をやさしく解説【内線規程1350節】
感電や漏電を防ぐうえで、**「接地工事」**は欠かせません。
今回は、電気設備を安全に使用するための基本、「接地」の種類とその違いをわかりやすくご紹介します。
✅ 接地とは?
**接地(アース)**とは、電気を安全に地面に逃がすためのしくみです。
電気が漏れたり異常が起きたとき、電流を地面へ流すことで感電や火災を防ぎます。
✅ 接地工事の種類と抵抗値の基準
内線規程では、接地工事はA種〜D種までの4種類に分かれており、それぞれに求められる「接地抵抗値」が定められています。
接地種別 | 抵抗値の目安 |
---|---|
A種接地工事 | 10Ω以下 |
B種接地工事 | 一線地絡電流に応じて決定(最低5Ω) |
C種接地工事 | 10Ω以下(漏電ブレーカー使用時は500Ω以下) |
D種接地工事 | 100Ω以下(漏電ブレーカー使用時は500Ω以下) |
📌 抵抗値の意味とは?
接地抵抗値(Ω:オーム)は、「地面にどれだけスムーズに電気が流れるか」の目安です。
数字が小さいほど、電気が逃げやすくなり、より安全です。
⚡ 例外的に行う接地もあります
以下のような設備では、上記の種別にとらわれず、目的に応じた接地工事が必要になります。
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試験用変圧器の接地
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太陽光発電設備や引込口の接地
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雷サージ対策としての接地
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漏電遮断器が動作しやすくするための接地(高抵抗値でも可)
🧠 よくある補足事項
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B種接地工事は、高圧機器が地絡した際に安全に遮断できるよう、「地絡電流の大きさ」に応じて接地抵抗値を決定します(※最低でも5Ω以下)。
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**漏電遮断器(ELB)**を使用する場合、C種やD種でも500Ω以下でよいケースがあります。
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詳細な抵抗値や計算方法は、資料1-3-5(B種)/資料1-3-9(漏電遮断器)を参照。
✅ まとめ:接地工事は安全の基本!
項目 | 内容 |
---|---|
接地の目的 | 感電・漏電・火災の防止 |
接地種別 | A種〜D種に分かれ、用途と抵抗値が異なる |
抵抗値 | 10Ω・100Ωなど、種別に応じて基準あり |
例外処理 | 試験設備や雷対策など特別な接地も存在 |
漏電遮断器 | 使用時は500Ω以下でも可とされる |
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