内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【031】|低圧配線方法

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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より

低圧配線方法とは?

低圧配線方法とは、一般の場所における低圧の屋内、屋側、屋外配線に関する規定です。感電や火災を防止し、安全な電気環境を構築するために、様々なルールが定められています。

低圧配線の基本ルール

  1. 感電または火災の防止

    • 配線は、施設場所の状況や電圧に応じて、感電や火災のおそれがないように施設する必要があります。
    • 移動電線を電気機械器具と接続する場合は、接続不良による感電や火災のおそれがないように施設する必要があります。
    • 特別高圧の移動電線は、原則として施設してはいけません。ただし、充電部分に人が触れた場合に人体に危害を及ぼすおそれがなく、移動電線と接続することが必要不可欠な電気機械器具に接続する場合は、この限りではありません。
  2. 配線の使用電線

    • 配線に使用する電線は、感電や火災のおそれがないよう、施設場所の状況や電圧に応じ、使用上十分な強度と絶縁性能を有するものである必要があります。
    • 配線には、原則として裸電線を使用してはいけません。ただし、施設場所の状況や電圧に応じ、使用上十分な強度を有し、かつ、絶縁性がないことを考慮して、配線が感電や火災のおそれがないように施設する場合は、この限りではありません。
    • 特別高圧の配線には、接触電線を使用してはいけません。

低圧配線方法の適用範囲

この章の規定は、一般の場所における低圧の屋内、屋側、屋外配線に適用されます。

まとめ

  • 低圧配線方法は、感電や火災を防止するために、様々なルールが定められています。
  • 配線に使用する電線は、強度と絶縁性能を有するものを使用する必要があります。

低圧配線方法の用語解説

  1. 金属管

    • 電気用品安全法の適用を受ける金属製のもの(金属製可とう電線管を除く)または黄銅もしくは銅で堅ろうに製作したパイプ
  2. 合成樹脂管

    • 電気用品安全法の適用を受ける合成樹脂製電線管、合成樹脂製可とう管(PF管)、CD管
  3. 一種金属製可とう電線管

    • 帯鉄板をらせん状に巻いて製作した可とう性のある電線管
  4. 二種金属製可とう電線管

    • テープ状の金属片とファイバを組み合わせ、緊密、耐水性、可とう性をもたせて製作した電線管
  5. 金属線ぴ

    • 電気用品安全法の適用を受ける金属製のもの(幅4cm未満を一種金属製線ぴ、4cm以上5cm以下を二種金属製線ぴ)または黄銅もしくは銅で堅ろうに製作された幅5cm以下のもの
  6. 合成樹脂線ぴ

    • 合成樹脂で造られた断面「コ」字形の本体とふたからなり、空間に電線を収める構造のもの
  7. フロアダクト

    • 床内埋込み配線用のといで、床上への電線引出しを目的とするもの
  8. セルラダクト

    • 波形デッキプレートなどの溝を閉鎖して電気配線用ダクトとして使用するもの
  9. 金属ダクト

    • 幅5cmを超える金属製のといで、多数の配線を収めるもの
  10. ライティングダクト

    • 絶縁物で支持した導体を金属製または合成樹脂製のダクトに収め、プラグまたはアダプタの受口をダクト全長にわたり連続して設けたもの
  11. バスダクト

    • 裸母線または絶縁母線を金属製のハウジング内に収めたもの
  1. 平形保護層

    • 平形保護層とは?
      平形保護層とは、以下の層で構成されるものを指します。上部保護層(若しくはクロス面保護層)
      上部接地用保護層(若しくはクロス面接地用保護層)
      下部保護層(若しくは天井面保護層)
      機械的保護層及び接地用保護層
  2. ボックス

    • 鋼製又は合成樹脂製の角形又は丸形の箱で、アウトレットボックス、スイッチボックス、コンクリートボックスなど内部から電線を引き出して配線器具、照明器具などと接続、電線相互を接続するために使用するものの総称
  3. プルボックス

    • 通線を容易にするため、配管の途中に設けるボックス
    • 大形は特別に製作、小形は普通のアウトレットボックスで代用
  4. アクセスフロア

    • コンピュータ室、通信機械室、事務室などで配線その他の用途のための二重構造の床

(注)

  • この記事は、電気技術規程・解釈に基づいた一般的な情報提供を目的としています。
  • 実際の設置にあたっては、必ず専門家にご相談ください。
  • 最新の情報については、関連法令をご確認ください。

(キーワード)

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