この記事は連載「内線規程の解釈と解説」(全119回)の1本です。
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出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

不平衡負荷とは、各相(各線)への負荷が片寄っている状態のこと。押さえるポイントは 「不平衡負荷とは/制限値と計算」 の2つです。

不平衡負荷は各相への負荷が片寄った状態で平均化が必要、制限は単相3線式40%以下三相3線式30%以下という2ポイントの図解

⚡ 先に結論だけ言うと
要点は2つ。①不平衡負荷とは=各相への負荷の偏り。偏ると電圧降下・過熱の負担が増えるため平均化する。②制限値単相3線式40%以下(分母=総容量×1/2)/三相3線式30%以下(分母=総容量×1/3)。数値も式も違うので混同注意。
見習いペン太
見習いペン太
単相は40%で三相は30%って、なんで数字が違うんですか?
はりた
はりた
配線方式で負荷の分け方が違うからだよ。単相3線は2つに分ける(分母が1/2)、三相は3つに分ける(分母が1/3)。基準値も40%と30%で別物だから、まず「どっちの方式か」を確認するのがコツだね。
この記事でわかること
✔ ① 不平衡負荷とは
✔ ② 制限値と計算(その場で試す)

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ペン太ペン太
不平衡負荷って、各相への負荷が多少偏っていても動けば問題ないんですよね?
ハリタハリタ
偏りは電圧降下や過熱の原因になります。だから内線規程で不平衡率の上限が定められているんですよ。

① 不平衡負荷とは

  • 各相(各線)への負荷が片寄っている状態。シーソーの片側に荷物が偏ったイメージ
  • 偏ると 電圧降下・過熱などの負担が増えるため、原則は負荷を平均化する
ペン太ペン太
単相3線式は40%以下で三相3線式は30%以下…制限値も分母も違うんですね⁉
ハリタハリタ
負荷を分ける数が2つと3つで違うからです。分母が総容量の1/2と1/3になる点を同じ感覚で計算してはいけませんよ。

② 制限値と計算(その場で試す)

設備不平衡率は単相3線式は40%以下・分母は総容量の1/2、三相3線式は30%以下・分母は総容量の1/3であることを比較した図解

  • 単相3線式:40%以下(分母=総容量 × 1/2)
  • 三相3線式:30%以下(分母=総容量 × 1/3)
🧮 設備不平衡率 かんたん計算ツール

① 単相3線式(制限の目安 40%以下)

中性線と各電圧線の間の負荷設備容量(VAまたはW)を入力してください。

電圧線a側: / 電圧線b側:

設備不平衡率:


② 三相3線式(制限の目安 30%以下)

各線間に接続される単相負荷の設備容量を入力してください。

a-b間: / b-c間: / c-a間:

設備不平衡率:

※ 概算用の簡易ツールです。実設計では内線規程の最新版で確認してください。

ここがポイント|40%と30%を混同しない
単相3線式は 40%以下・分母は総容量の 1/2、三相3線式は 30%以下・分母は総容量の 1/3数値も式も違うので、計算前に配線方式を確定させましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 単相3線式と三相3線式で、不平衡率の制限はなぜ違うの?

A. 単相3線式は設備不平衡率40%以下、三相3線式・三相4線式は30%以下が目安です。計算の分母も単相3線式は「総容量の1/2」、三相は「総容量の1/3」と異なるため、同じ感覚で扱わないよう注意します。

Q. 設備不平衡率が制限を超えそうなときはどうする?

A. まずは負荷を各相へなるべく均等に振り分けます。三相で単相負荷が偏る場合は、負荷1台なら逆V結線、2台ならスコット結線、3台なら各相へ分散接続するなどの方法があります。

Q. 制限が適用されない例外はあるの?

A. 大型機器など一部のケースでは制限の適用外となる例外規定があります。詳細は本文の例外規定の項と内線規程の該当条文で確認してください。

📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】

ペン太ペン太
計算式は分かった気がします。身につけるには何をすれば?
ハリタハリタ
記事の計算ツールに実際の盤の数値を入れてみましょう。両方式の違いは手を動かすほど腑に落ちますよ。

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内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。