内線規程の解釈と解説【021】|屋外配電用変圧器などの施設
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
屋外に置く配電用変圧器・開閉器・避雷器などは、人目につきにくく見落としがちですが、安全のための設置ルールがしっかり決まっています。ポイントは 「設置・接続/接地工事/安全装置」 の3つに整理できます。

✔ ① 設置・接続
✔ ② 機器ごとの接地工事
✔ ③ 安全装置(開閉器・避雷器・混触防止板)
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 避雷器と混触防止板では、接地工事の種別がどう違いますか。
- 300Vを超える低圧屋外変圧器の外箱は、何種接地ですか。
- 混触防止板は何のために設けますか。
① 設置・接続
- 高圧屋外配電用変圧器は 電気設備技術基準 第38条 に従って設置する
- 低圧配線との接続は OW電線または同等以上のもので行う
- 充電部は隠ぺい・防水など、状況に応じた保護をする(300V超は2105-1に準拠)
ペン太
ハリタ- 高圧屋外配電用変圧器は、電気設備技術基準 第38条に従って設置する。
- 低圧配線との接続は、OW電線または同等以上のもので行う。
- 充電部は隠ぺい・防水など、状況に応じた保護をする(300V超は2105-1に準拠)。
② 機器ごとの接地工事
機器や電圧によって、必要な接地工事の種別が変わります。

- A種:高圧配電用変圧器の外箱・鉄台 など/避雷器
- C種:300Vを超える低圧屋外変圧器の外箱 など
- B種:変圧器の低圧側(中性点など)/混触防止板
- 漏電遮断器(0.5秒以内)などの条件でC種・D種の接地抵抗は500Ω以下に緩和できる
- A種は、高圧配電用変圧器の外箱・鉄台など、および避雷器。
- C種は、300Vを超える低圧屋外変圧器の外箱など。
- B種は、変圧器の低圧側(中性点など)および混触防止板。
- 漏電遮断器(0.5秒以内)などの条件で、C種・D種の接地抵抗は500Ω以下に緩和できる。
③ 安全装置(開閉器・避雷器・混触防止板)
- 開閉器・過電流遮断器:保護・保安上必要な箇所に施設する
- 避雷器:雷サージを逃がすため A種接地工事 が必須(接地抵抗は低く保つ)
- 混触防止板:高圧と低圧の混触を防ぐ板。B種接地工事を施す
- 屋外電線路は、感電・火災を防ぐよう状況に応じた安全対策をとる
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 低圧配線との接続は一般の絶縁電線でよい | OW電線または同等以上のもので行う |
| 充電部は覆っておけばよい | 隠ぺい・防水など状況に応じた保護をする(300V超は2105-1に準拠) |
| 避雷器も混触防止板も同じ接地でよい | 避雷器はA種、混触防止板はB種 |
| 低圧の屋外変圧器の外箱はD種でよい | 300Vを超える低圧屋外変圧器の外箱などはC種 |
| 接地抵抗はつねに規定値どおり | 漏電遮断器(0.5秒以内)などの条件でC種・D種は500Ω以下に緩和できる |
| 開閉器は電源側に1つあればよい | 保護・保安上必要な箇所に施設する |
- 開閉器・過電流遮断器は、保護・保安上必要な箇所に施設する。
- 避雷器は雷サージを逃がすためA種接地工事が必須(接地抵抗は低く保つ)。
- 混触防止板は高圧と低圧の混触を防ぐ板で、B種接地工事を施す。
- 屋外電線路は、感電・火災を防ぐよう状況に応じた安全対策をとる。
よくある質問(FAQ)
Q. 屋外機器の接地は、どの機器が何種になるの?
A. 高圧配電用変圧器の外箱・鉄台や避雷器はA種、300Vを超える低圧屋外変圧器の外箱などはC種、変圧器の低圧側(中性点など)や混触防止板はB種が基本です。
Q. 混触防止板って何のためにあるの?
A. 変圧器内部で高圧側と低圧側が万一ふれ合う「混触」のとき、高圧が低圧側へ侵入するのを防ぐ板です。B種接地工事を施して危険な電圧を大地へ逃がします。
Q. 避雷器の接地で注意することは?
A. 避雷器にはA種接地工事が必須です。雷サージを確実に大地へ逃がすため接地抵抗を低く保ちます。条件により接地抵抗の例外規定が適用される場合もあります。
Q. 接地抵抗が緩和されることはある?
A. C種・D種では、動作時間0.5秒以内の漏電遮断器を設けるなどの条件を満たせば、接地抵抗を500Ω以下まで緩和できます。
まとめ|設置・接地・安全装置の3点で押さえる
屋外配電用変圧器などは、技術基準に従って設置し、機器ごとに接地の種別を選び、避雷器と混触防止板で守ることが基本です。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 高圧屋外配電用変圧器の設置 | 電気設備技術基準 第38条に従う |
| 低圧配線との接続 | OW電線または同等以上のもの |
| 充電部の保護 | 隠ぺい・防水など状況に応じて(300V超は2105-1に準拠) |
| 接地の考え方 | 機器や電圧によって種別が変わる |
| 接地抵抗の緩和 | 漏電遮断器(0.5秒以内)などの条件でC種・D種は500Ω以下 |
| 開閉器・過電流遮断器 | 保護・保安上必要な箇所に施設 |
| 避雷器の役割と接地 | 雷サージを逃がす。A種接地工事が必須で接地抵抗は低く保つ |
| 混触防止板の役割と接地 | 高圧と低圧の混触を防ぐ。B種接地工事 |
| 屋外電線路 | 感電・火災を防ぐよう状況に応じた安全対策 |
設置で押さえること
- 技術基準に従っているか。
- 低圧配線との接続に使う電線。
- 充電部の保護方法と、300V超での準拠先。
接地で押さえること
- 機器ごとの種別(A種/B種/C種)。
- 緩和できる条件と抵抗値。
安全装置で押さえること
- 開閉器・過電流遮断器の設置箇所。
- 避雷器のA種接地と接地抵抗。
- 混触防止板のB種接地。
屋外の配電用機器は、雷と混触という2つの大きなリスクにさらされます。避雷器と混触防止板はそれぞれ別の役割を担い、接地の種別も異なります。図面を確認するときは「何から守る装置か」をあわせて見ると、種別の取り違えを防げます。
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ペン太
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