出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

電撃殺虫器は、高電圧で虫を感電させて駆除する装置です。高い電圧を扱うため、設置場所や電撃格子の高さ、周囲との離隔距離などについて、感電や火災を防ぐための基準が内線規程で定められています。ここではその要点を整理します。

電撃殺虫器の施設の3つのポイント(設置禁止場所・電撃格子の高さ・離隔と接地)を整理した図解

結論

電撃殺虫器は、湿気・水気のある場所や興行場には設置禁止。電撃格子は地表・床上3.5m以上(条件付で1.8mまで)に設け、工作物・植物とは30cm以上離し、専用開閉器・接地工事・危険表示を行います。

設置できない場所

  • 感電や火災のリスクを避けるため、湿気の多い場所(浴室・洗濯室など)には設置できません。
  • 水気のある場所(台所・屋外など)にも設置できません。
  • 興行場(映画館・劇場など)にも設置できません。
  • 電撃殺虫器は、電気用品安全法の適用を受けるものである必要があります。

電撃格子の高さと離隔距離

  • 電撃格子は、地表上または床面上3.5m以上に設けます。
  • ただし二次側開放電圧7,000V以下の絶縁変圧器を使用し、保護格子内に手を入れたり触れたりした際に一次側電路を自動的に遮断する保護装置を設ける場合は、1.8mまで下げられます。
  • 電撃格子と他の工作物または植物との離隔距離は、30cm以上とします(架空電線は除く)。

開閉器・接地・危険表示

  • 電撃殺虫器に電気を供給する電路には、装置に近い箇所で容易に開閉できるよう専用の開閉器を施設します。
  • 鉄台・金属製外箱・鉄わくなどには、機械器具の金属製外箱などの接地に準じて接地工事を施します。
  • 電撃殺虫器を施設した場所には、危険である旨の表示を行います。また無線設備に継続的かつ重大な障害を与えるおそれがある場所には施設できません。

たとえ話でイメージ

電撃殺虫器は「高圧の虫取り網」のようなもの。網そのものが危ないので、人の手が届かない高さ(3.5m以上)に掲げ、まわりの物や草木からしっかり離し、いざというとき電気を切るスイッチと「危険」の表示をセットにして使う、というイメージです。

見習いペン太
見習いペン太
先生、電撃殺虫器ってどこにでも付けていいんですか?
はりた
はりた
いや、湿気の多い場所や水気のある場所、それに興行場には付けられないんだ。感電や火災の危険があるからね。
見習いペン太
見習いペン太
高さや周りとの距離に決まりはありますか?
はりた
はりた
電撃格子は地表や床から3.5m以上が原則。条件を満たせば1.8mまで下げられるよ。工作物や植物とは30cm以上離して、接地と危険表示も必要だね。

よくある質問(FAQ)

Q. 電撃殺虫器を設置できない場所はどこですか?
A. 湿気の多い場所(浴室・洗濯室など)、水気のある場所(台所・屋外など)、および興行場(映画館・劇場など)には設置できません。
Q. 電撃格子の高さはどのくらい必要ですか?
A. 地表上または床面上3.5m以上が原則です。ただし二次側開放電圧7,000V以下の絶縁変圧器を使用し、保護格子に手を入れたり触れたりした際に一次側電路を自動的に遮断する保護装置を設ける場合は、1.8mまで下げることができます。
Q. 周囲の工作物や植物との距離はどのくらい必要ですか?
A. 電撃格子と他の工作物または植物との離隔距離は30cm以上とします(架空電線は除きます)。あわせて専用の開閉器、接地工事、危険である旨の表示が必要です。