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内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【０４０】｜セルラダクト

 
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出典（内線規程(JEAC8001-2022)）より

 

contents
  1. セルラダクト配線とは？
    1. 電線
    2. 使用電圧の制限
    3. 施設場所の制限
  2. セルラダクト及び附属品の選定ルール
  3. セルラダクトの大きさ選定ルール
  4. ヘッダダクト及び附属品の選定ルール
  5. 施設方法
  6. 接地
    1. まとめ

セルラダクト配線とは？

セルラダクト配線とは、建物の床スラブ内に埋め込まれたダクト（配線用管）の中に電線を通して配線する方法です。オフィスや店舗などの床下配線に用いられます。

電線

  1. 絶縁電線

    • セルラダクト配線には、絶縁電線を使用する必要があります。
    • 絶縁電線の定義については、1100-1（用語）⑪（絶縁電線）を参照してください。

  2. より線

    • 直径3.2mm（アルミ電線にあっては、4.0mm）を超える電線は、より線である必要があります。

  3. 接続点の制限

    • セルラダクト内及びヘッダダクト（セルラダクトと組み合わせて使用し、かつ、直接床面への電線引き出しをしないフロアダクト）内では、電線に接続点を設けてはいけません。
    • ただし、電線を分岐する場合において、その接続点が容易に点検できるときは、接続点を設けることができます。
    • セルラダクト及びヘッダダクトに設けてある直径100mm以上の孔は、接続点が容易に点検できるものとみなされます。

使用電圧の制限

  • セルラダクト配線の使用電圧は、300V以下である必要があります。

施設場所の制限

  • セルラダクト配線は、屋内の乾燥した場所であって、かつ、以下のいずれかに該当する場所に限り、施設することができます。
    • ① 点検できる隠ぺい場所
    • ② 点検できない隠ぺい場所（コンクリート又はシンダーコンクリート床内に埋め込む場合に限る。）

セルラダクト及び附属品の選定ルール

  1. 材料

    • セルラダクト及び附属品の材料は、鋼板である必要があります。

  2. 端口と内面のなめらかさ

    • セルラダクトの端口及び内面は、電線の被覆を損傷しないようになめらかなものである必要があります。

  3. さび止め

    • セルラダクトの内面及び外面にさび止めのために、めっき又は塗装を施したものである必要があります。
    • ただし、JIS G 3352 (2014) 「デッキプレート」のSDP3に適合するものにあっては、この限りではありません。

  4. 寸法

    • セルラダクトの板厚は、セルラダクトの最大幅に応じ、3140-1表による必要があります。

セルラダクトの大きさ選定ルール

  1. 断面積の割合

    • 絶縁電線を同一のセルラダクト内に収める場合のセルラダクトの大きさは、電線の被覆絶縁物を含む断面積の総和がセルラダクトの内断面積の20%以下となるように選定する必要があります。

  2. 例外

    • ただし、電光サイン装置、出退表示灯、その他これらに類する装置又は制御回路などの配線のみを収める場合は、50%以下となるように選定することができます。

はい、与えられたテキストを要約し、ブログ記事として構成します。

ヘッダダクト及び附属品の選定ルール

  1. 材料

    • ヘッダダクト及びその附属品は、鋼板で製作したものである必要があります。

  2. 端口と内面のなめらかさ

    • 端口及び内面は、電線の被覆を損傷しないようななめらかなものである必要があります。

  3. さび止め

    • 内面及び外面にさび止めのために、めっき又は塗装を施したものである必要があります。

  4. 板厚

    • ヘッダダクトの板厚は、3140-2表の左欄に掲げるダクトの最大幅に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる値以上である必要があります。

  5. 附属品の板厚

    • 附属品の板厚は、1.6mm以上である必要があります。

施設方法

  1. 接続の堅ろう性と電気的完全性

    • ダクト相互並びにダクトと造営物の金属構造体、附属品及びダクトに接続する金属体とは、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続する必要があります。

  2. 水溜まりの防止

    • ダクト及び附属品は、水の溜まるような低い部分を設けないように施設する必要があります。

  3. 電線引出口の埋設と密封

    • ダクトに設けた電線引出口は、床面から突出しないように施設し、かつ、水が浸入しないように密封する必要があります。

  4. ダクト終端部の閉塞

    • ダクトの終端部は、閉そくする必要があります。

  5. 電線の保護

    • セルラダクト内の電線を外部に引き出す部分は、セルラダクトの貫通部分で電線が損傷するおそれがないように施設する必要があります。

接地

  1. D種接地工事

    • セルラダクト及び附属品は、D種接地工事を施す必要があります。

  2. 異種回路との離隔

    • 強電流回路の電線と弱電流回路の弱電流電線を同一のセルラダクトに収める場合は、C種接地工事を施す必要があります。

まとめ

  • セルラダクト配線には、絶縁電線を使用します。
  • 太い電線は、より線である必要があります。
  • 原則として、セルラダクト内及びヘッダダクト内には電線の接続点を設けてはいけません。
  • 使用電圧は300V以下に制限されています。
  • 施設場所は、屋内の乾燥した点検できる隠ぺい場所、またはコンクリート・シンダーコンクリート床内の点検できない隠ぺい場所に限定されています。

（注）

  • この記事は、電気技術規程・解釈に基づいた一般的な情報提供を目的としています。
  • 実際の設置にあたっては、必ず専門家にご相談ください。
  • 最新の情報については、関連法令をご確認ください。

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