内線規程の解釈と解説【047】|アクセスフロア内のケーブル配線
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
アクセスフロアは床下に配線スペースを設けた二重床で、オフィスビルやデータセンターで使われます。使用電線の選定・支持・点検しやすい接続が要点です。3つに整理します。

✔ 1. 使用電線の種類
✔ 2. 支持・屈曲
✔ 3. 接続・コンセント・分電盤・接地
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ハリタ1. 使用電線の種類
- 使用電圧300V以下:ビニル外装・ポリエチレン外装・クロロプレン外装ケーブル、ビニルキャブタイヤ・耐燃性ポリオレフィンキャブタイヤ、二種以上のキャブタイヤケーブル
- 使用電圧300V超:ケーブルまたは三種以上のキャブタイヤケーブル
- 什器で移動が困難など点検が困難な場合は、300V以下でもケーブルまたは三種以上のキャブタイヤを使うのが推奨
- ケーブル配線と弱電流電線は、色分けやセパレータでルート識別・接触防止を行う
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ハリタ| 使用電圧・状況 | 使用できる電線 |
|---|---|
| 300V以下 | ビニル外装・ポリエチレン外装・クロロプレン外装ケーブル、ビニルキャブタイヤ・耐燃性ポリオレフィンキャブタイヤ、二種以上のキャブタイヤケーブル |
| 300Vを超える | ケーブル、又は三種以上のキャブタイヤケーブル |
| 什器で移動が困難など点検が困難な場合 | 300V以下でもケーブル又は三種以上のキャブタイヤを使うのが推奨 |
- 使用電圧300V以下は、ビニル外装・ポリエチレン外装・クロロプレン外装ケーブル、ビニルキャブタイヤ・耐燃性ポリオレフィンキャブタイヤ、二種以上のキャブタイヤケーブル。
- 使用電圧300V超は、ケーブル又は三種以上のキャブタイヤケーブル。
- 什器で移動が困難など点検が困難な場合は、300V以下でもケーブル又は三種以上のキャブタイヤを使うのが推奨。
- ケーブル配線と弱電流電線は、色分けやセパレータでルート識別・接触防止を行う。
2. 支持・屈曲
- 適合するサドル・ステープル等で、損傷しないよう堅ろうに固定する
- 造営材の側面・下面に沿う支持点間はケーブル2m以下・キャブタイヤケーブル1m以下
- フロア内の床に施設する場合はころがしにできる
- 屈曲部の内側半径は、ケーブル仕上り外径の6倍(単心は8倍)以上
- 移動電線を引き出すフロアの貫通部は、保護材を挿入するなどして損傷を防ぐ
| 支持・屈曲の対象 | 数値 |
|---|---|
| 造営材の側面・下面に沿う支持点間(ケーブル) | 2m以下 |
| 造営材の側面・下面に沿う支持点間(キャブタイヤケーブル) | 1m以下 |
| フロア内の床に施設する場合 | ころがしにできる |
| 屈曲部の内側半径 | ケーブル仕上り外径の6倍以上(単心は8倍以上) |
- 適合するサドル・ステープル等で、損傷しないよう堅ろうに固定する。
- 造営材の側面・下面に沿う支持点間は、ケーブル2m以下・キャブタイヤケーブル1m以下。
- フロア内の床に施設する場合は、ころがしにできる。
- 屈曲部の内側半径は、ケーブル仕上り外径の6倍(単心は8倍)以上。
- 移動電線を引き出すフロアの貫通部は、保護材を挿入するなどして損傷を防ぐ。
3. 接続・コンセント・分電盤・接地
- ケーブル配線相互の接続は、フロア上から容易に確認でき、常時開閉可能な場所に施設し、接続部に過大な力が加わらないよう張力止め等を施す
- コンセント等はフロア面またはフロア上に施設するのが原則(住宅用以外で条件を満たす場合はフロア内も可。抜止形・引掛形を使い、位置をマーキング)
- 分電盤はフロア内に施設しないのが原則(住宅用以外で、そのフロア内のみに給電する補助分電盤は条件付きで可)
- 金属製のボックスその他の金属製部分には接地工事を施す
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| フロア内なので支持は不要 | 適合するサドル・ステープル等で、損傷しないよう堅ろうに固定する。ころがしにできるのはフロア内の床に施設する場合 |
| 貫通部はそのまま通してよい | 移動電線を引き出すフロアの貫通部は、保護材を挿入するなどして損傷を防ぐ |
| 接続はフロア内のどこでもよい | フロア上から容易に確認でき、常時開閉可能な場所に施設し、張力止め等を施す |
| コンセントはフロア内に付けてよい | 原則はフロア面またはフロア上。住宅用以外で条件を満たす場合はフロア内も可(抜止形・引掛形を使い、位置をマーキング) |
| 分電盤もフロア内に収められる | 原則フロア内に施設しない。住宅用以外で、そのフロア内のみに給電する補助分電盤は条件付きで可 |
| 弱電流電線とは分ければよい | 色分けやセパレータでルート識別・接触防止を行う |
- ケーブル配線相互の接続は、フロア上から容易に確認でき、常時開閉可能な場所に施設する。
- 接続部に過大な力が加わらないよう張力止め等を施す。
- コンセント等はフロア面またはフロア上に施設するのが原則(住宅用以外で条件を満たす場合はフロア内も可。抜止形・引掛形を使い、位置をマーキング)。
- 分電盤はフロア内に施設しないのが原則(住宅用以外で、そのフロア内のみに給電する補助分電盤は条件付きで可)。
- 金属製のボックスその他の金属製部分には接地工事を施す。
よくある質問(FAQ)
まとめ|「あとから開けて直せる」ことが前提
アクセスフロア内のケーブル配線は、使用電圧で電線を選び、接続部をフロア上から確認できる場所に置き、コンセントや分電盤は原則フロア内に入れないことが基本です。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 300V以下で使える電線 | ビニル外装・ポリエチレン外装・クロロプレン外装ケーブル、ビニルキャブタイヤ・耐燃性ポリオレフィンキャブタイヤ、二種以上のキャブタイヤケーブル |
| 300V超で使える電線 | ケーブル、又は三種以上のキャブタイヤケーブル |
| 点検が困難な場合 | 300V以下でもケーブル又は三種以上のキャブタイヤを推奨 |
| 弱電流電線との関係 | 色分けやセパレータでルート識別・接触防止 |
| 固定方法 | 適合するサドル・ステープル等で堅ろうに |
| 支持点間(ケーブル) | 2m以下(造営材の側面・下面に沿う場合) |
| 支持点間(キャブタイヤケーブル) | 1m以下(同上) |
| フロア内の床 | ころがしにできる |
| 屈曲部の内側半径 | 仕上り外径の6倍以上(単心は8倍以上) |
| フロアの貫通部 | 保護材を挿入するなどして損傷を防ぐ |
| 配線相互の接続場所 | フロア上から容易に確認でき、常時開閉可能な場所 |
| 接続部の保護 | 過大な力が加わらないよう張力止め等 |
| コンセント等 | フロア面またはフロア上が原則(条件付きでフロア内も可。抜止形・引掛形、位置をマーキング) |
| 分電盤 | 原則フロア内に施設しない(条件付きで補助分電盤は可) |
| 接地 | 金属製のボックスその他の金属製部分 |
電線の選定で押さえること
- 使用電圧が300Vを超えるかどうか。
- 点検が困難な場所ではないか。
- 弱電流電線との識別方法。
敷設で押さえること
- 支持点間の距離と固定金具。
- 曲げ半径(多心6倍/単心8倍)。
- フロア貫通部の保護。
機器と接続で押さえること
- 接続部をフロア上から確認できるか。
- コンセント・分電盤の設置場所と条件。
- 金属製部分の接地工事。
アクセスフロアは「あとから開けられる」ことが最大の利点です。接続部やコンセントの位置に関する規定も、その利点を実際に活かせるようにするためのものです。レイアウト変更が前提の建物ほど、上の表の接続・機器の欄が効いてきます。
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内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。
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