出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

キャブタイヤケーブルは、柔軟で移動や振動に強いケーブルで、電動工具や移動式の電気機器などに使われます。ここでは、その配線で押さえておきたい「ケーブルの選定」「施設場所と防護」「支持・屈曲・接続」のルールを、要点を整理して解説します。

キャブタイヤケーブル配線の3つのポイント(ケーブル選定・施設と防護・支持と接続)を整理した図解

結論:キャブタイヤケーブルは3185-1表により選定し、衝撃を受ける場所では防護管(内径は仕上り外径の1.5倍以上)で保護します。造営材に沿わせる場合は支持点間距離1m以下で堅固に固定しましょう。

ケーブルの選定と施設場所

  • 配線に使用するケーブルは、用途に応じて3185-1表により選定します。
  • 重量物の圧力著しい機械的衝撃を受けるおそれがある場所には、そのまま施設してはいけません。
  • やむを得ない場合は、金属管・ガス鉄管・合成樹脂管などに収めるなど、適切な防護装置を施します。

防護管と端口・ボックスの扱い

  • 防護管の内径は、ケーブルの仕上り外径の1.5倍以上が必要です。
  • ただし防護管が短小で屈曲がなく、ケーブルの引き替えが容易なものは、1.5倍未満でも構いません。
  • 金属管などの端口はなめらかにし、引き入れ・引き替えの際に被覆を損傷しないようにします。
  • 金属製ボックスへ挿入する場合は、3165-1(施設方法)④の規定に準じます。

支持・屈曲・接続のルール

  • 造営材やラックに沿わせる場合、支持点間距離は1m以下とし、適合するサドルやステープルで堅固に固定します。
  • 接続箇所から支持点までは0.15m以下が望ましい(太いケーブルなどはこの限りではありません)。
  • 隠ぺい配線でやむを得ない場合は、ころがしとすることができます。
  • 造営材に沿わず1mを超えて施設する場合は、3165-2(ケーブルの支持)7項に準じます。
  • 曲げる際は被覆を損傷しないようにし、接続は3165-5(ケーブルの接続)の規定に準じます。

たとえ話で考えてみよう

キャブタイヤケーブルは、いわば「動き回るホース」。踏まれたりぶつけられたりする場所では、ホースをパイプ(防護管)に通して守り、たるまないように一定間隔でしっかり留めておくイメージです。

見習いペン太
見習いペン太
先輩、移動式の機械につなぐケーブルって、そのまま床に這わせちゃダメなんですか?
はりた
はりた
踏まれたり衝撃を受ける場所はNGだよ。どうしても通すなら、仕上り外径の1.5倍以上の内径がある防護管に収めて守るんだ。
見習いペン太
見習いペン太
固定のしかたにも決まりはありますか?
はりた
はりた
造営材に沿わせるなら支持点間は1m以下。接続箇所のそばは0.15m以下で留めるのが望ましいよ。

よくある質問(FAQ)

Q. キャブタイヤケーブルはどんな用途に使いますか?
A. 柔軟性があり移動や振動に強いため、電動工具や移動式の電気機器などに使われます。ただし、重量物の圧力や著しい機械的衝撃を受けるおそれがある場所にそのまま施設することはできません。
Q. 防護管の内径はどのくらい必要ですか?
A. 原則としてケーブルの仕上り外径の1.5倍以上が必要です。ただし、防護管が短小で屈曲がなく、ケーブルの引き替えが容易なものは、1.5倍未満のものを使用しても構いません。
Q. 支持点間の距離に決まりはありますか?
A. 造営材やラックに沿わせて施設する場合は、支持点間距離を1m以下とし、ケーブルに適合するサドルやステープルで堅固に固定します。接続箇所から支持点までは0.15m以下が望ましいとされています。