内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【070】|高周波加熱装置

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

出典(内線規程(JEAC8001-2022))より

 

記事のテーマ

高周波加熱装置を安全に施設するためのルールについて解説する。

高周波加熱装置とは?

高周波加熱装置とは、高周波電流を利用して金属などを加熱する装置です。

分岐回路

高周波加熱装置は、加熱装置回路の幹線及び分岐回路に規定する分岐回路で使用する必要があります。

 

施設場所の制限

  1. 取扱者以外の者の出入り制限

    • 高周波加熱装置は、取扱者以外の者が出入りしないように設備した場所に施設する必要があります。
    • ただし、危険な充電部が包囲された小形のものは、この限りではありません。
  2. 特殊場所への施設禁止

    • 高周波加熱装置は、その場所に適合するように設計されたものを除き、3編4章(特殊場所)に規定する場所に施設しない必要があります。

 

高周波導線

高周波加熱装置の電極又は加熱コイルに至るまでの導線で人が触れるおそれがあるものは、絶縁物で覆うか又は適切な防護措置を講じる必要があります。

 

高周波加熱装置の防護

高周波発生装置の各部品は、安全のため、燃えない素材でできた箱(外箱)で完全に覆う必要があります。

外箱に扉や取り外し可能なパネルがある場合は、以下の点に注意してください。

内部に高電圧部分(交流または直流600V超)がある場合:

扉を開けたりパネルを取り外したりすると、自動的に電気の流れを止めるか、人が誤って触れないような安全装置が働くようにしてください。

内部に中程度の電圧部分(交流または直流300V超600V以下)がある場合:

扉やパネルを開けると、危険を示す表示がはっきりと見えるようにしてください。

電極部の防護

高周波加熱装置の電極部は、不燃性物質の外箱又は隔壁で防護する必要があります。

外箱に扉又は取り外し可能なパネルを設ける場合は、これらを開いたとき電路が遮断されるよう連動装置を備える必要があります。

 

制御用配電盤

高周波加熱装置の制御用配電盤は、充電部を露出させない構造のものとする必要があります。

 

足踏みスイッチ

高周波加熱装置に足で踏んで開閉するスイッチを設置する場合は、休止中に誤って閉じるおそれがないよう、その上部に覆いを設ける必要があります。

足踏みスイッチは、充電部が露出しない構造とする必要があります。

 

遠隔制御

遠隔制御を2箇所以上の場所から行う場合は、いずれか1箇所から操作するとき、他の箇所から操作できないよう連動装置を備える必要があります。

 

可搬形高周波発生装置

高周波発生装置と屋内配線との接続に用いる電線及び足踏みスイッチに附属する電線は、キャブタイヤケーブル又はこれと同等以上の強さ及び絶縁効力のあるものを使用し、加熱装置回路の簡便設計の規定によります。

 


(キーワード)

高周波加熱装置、分岐回路、施設場所、高周波導線、防護、電気工事、電気技術規程、安全


設計マニュアルを作成中!