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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より
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🔥加熱装置の幹線・分岐回路はどう設計する?【3705-5表に基づく簡便設計】
見習いペン太
加熱装置の配線って、普通の機器と同じ感じでやっていいの?
はりた
それがね、加熱装置の回路設計には専用のルールがあるんだよ。
電気式加熱装置
抵抗加熱式
仕組み: 電熱線などの電気抵抗がある物体に電流を流し、発生するジュール熱を利用します。
代表例:
- 電気ストーブ、電気オーブン、トースター
- 電気ポット、炊飯器、はんだごて
誘導加熱式 (IH)
仕組み: 電磁誘導作用により、金属製の調理器具自体を発熱させます。
代表例:
- IHクッキングヒーター
- 工業用誘導炉(金属溶解、焼き入れなど)
✅ 分岐回路の設置基準
📌 ①定格電流が50A以下の加熱装置
-
過電流遮断器:50A以下の定格電流で設置
-
電線の太さ:定められた基準以上のものを選定
📌 ②定格電流が50Aを超える単独加熱装置
-
遮断器の選定:装置の定格電流の1.3倍以下の遮断器を使用
-
電線の許容電流:装置定格電流以上の電線
-
専用回路が原則!:他の機器と共用しないで設計すること
✅ 幹線の設置基準
-
電線の太さ:
-
接続する加熱装置の定格電流の合計以上の電線
-
需要率・力率が分かっていれば考慮して減少も可能
-
-
過電流遮断器:
-
幹線の許容電流以下の遮断器を選ぶこと
-
💡簡単に選定したい場合は「3705-5表」!
定格電流400A以下の加熱装置なら、3705-5表を使って、
-
幹線・分岐の電線サイズ
-
過電流遮断器や開閉器の容量
が一発で決まります。
見習いペン太
表に沿って設計すれば、細かい計算いらないんだね!
はりた
そう!でも、表を使うときも「専用回路にする」とか基本ルールは守る必要があるから注意してね。
🔍まとめ
項目 | ポイント |
---|---|
分岐回路 | 50A以下と超える場合でルールが違う |
幹線 | 合計電流を基に選定。需要率考慮もOK |
簡便設計 | 3705-5表を使えば時短・安全 |
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