この記事は連載「内線規程の解釈と解説」(全119回)の1本です。
全体像:内線規程【025】引込小柱などの施設
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出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

引込小柱は、引込線を支えるための小型の柱です。押さえるポイントは 「柱の規格/強度・表面処理/支線/支線の省略」 に整理できます。

引込小柱は長さ6.2m以上で末口寸法と設計荷重780Pa、木柱強度は風圧1.2倍、支線は22mm2以上か直径4mm鉄線3条で角度30度以上、コンクリート巻きで省略可という要点の図解

⚡ 先に結論だけ言うと
要点は4つ。①柱の規格=長さ 6.2m以上(末口:木柱9cm/RC10cm/鋼管7.6cm、設計荷重780Pa)。②強度=木柱は風圧荷重の1.2倍。③支線22mm²以上/直径4mm鉄線3条、角度30度以上④省略=軟弱地盤以外でコンクリート巻きなら可。
見習いペン太
見習いペン太
引込小柱って、ふつうの電柱と何が違うんですか?
はりた
はりた
引込線を支える小型の柱だよ。長さ6.2m以上で、種類ごとに末口寸法や設計荷重が決まっている。倒れないよう支線を入れるけど、地際をしっかり固めれば省略できる場合もあるんだ。
この記事でわかること
✔ ① 柱の種類・規格(2205-1表)
✔ ② 強度・支線・省略

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ペン太ペン太
引込小柱って、そのへんの丸太を立てておけばいいんじゃないんですか?
ハリタハリタ
規格があります。長さ6.2m以上で、木柱なら末口9cm以上、設計荷重は780Pa以上が必要です。

この3つ、すぐ答えられますか

  • 引込小柱の長さは、何m以上必要ですか。
  • 支線は柱との角度を何度以上にしますか。
  • 支線を省略できるのは、どんな条件のときですか。
この記事の道案内
内線規程(JEAC8001-2022)にそって、引込小柱などの施設ルールを3つの視点で整理します。

① 柱の種類・規格(2205-1表)

トピック1:柱の種類・規格(2205-1表)
  • いずれも長さ6.2m以上
  • 末口:木柱(注入柱)9cm以上/コンクリート柱10cm以上/鋼管柱7.6cm以上
  • コンクリート柱・鋼管柱は設計荷重780Pa以上。鋼管柱は溶融亜鉛めっき等で防錆、引入れ口にはブッシング
ペン太ペン太
支線って、地際をコンクリートで固めればいつでも省略できるんですよね?
ハリタハリタ
軟弱地盤は除く、という条件付きです。設ける場合は柱との角度30度以上で施設します。
柱の種類末口そのほかの要件
木柱(注入柱)9cm以上
コンクリート柱10cm以上設計荷重780Pa以上
鋼管柱7.6cm以上設計荷重780Pa以上/溶融亜鉛めっき等で防錆、引入れ口にはブッシング
ここまでのポイント
  • いずれも長さ6.2m以上。
  • 末口は、木柱(注入柱)9cm以上/コンクリート柱10cm以上/鋼管柱7.6cm以上。
  • コンクリート柱・鋼管柱は設計荷重780Pa以上。
  • 鋼管柱は溶融亜鉛めっき等で防錆し、引入れ口にはブッシングを設ける。

② 強度・支線・省略

トピック2:強度・支線・省略
  • 強度:木柱は風圧荷重の1.2倍、その他は風圧荷重に耐える
  • 支線:22mm²以上の亜鉛めっき鋼より線、または直径4mm以上の鉄線3条以上。柱との角度30度以上
  • 支線の省略:軟弱地盤を除き、地際をコンクリート巻きで堅固に施設すれば2205-2表の径間の範囲で省略可
ここがポイント|数値で押さえる
柱は 長さ6.2m以上・設計荷重780Pa、木柱強度 風圧の1.2倍、支線は 22mm²以上/直径4mm×3条・角度30度以上。条件を満たせば支線省略も可。
引込小柱の施設要点(規格・支線)
引込線 支線 角度30度以上 コンクリート巻き(省略時) 柱:長さ6.2m以上 設計荷重780Pa以上
柱の規格長さ6.2m以上/末口 木柱9cm・RC10cm・鋼管7.6cm以上、設計荷重780Pa以上(2205-1表)
強度木柱は風圧荷重の1.2倍、その他は風圧荷重に耐えること
支線22mm²以上の亜鉛めっき鋼より線、または直径4mm以上の鉄線3条以上、角度30度以上
支線の省略軟弱地盤を除き、地際をコンクリート巻きで堅固に施設すれば2205-2表の径間内で可
取り違えやすいところ正しくは
末口の寸法は柱の種類によらず同じ木柱(注入柱)9cm以上、コンクリート柱10cm以上、鋼管柱7.6cm以上と分かれる
設計荷重の規定は全種類にかかる設計荷重780Pa以上はコンクリート柱・鋼管柱に対する規定
鋼管柱は塗装だけでよい溶融亜鉛めっき等で防錆し、引入れ口にはブッシングを設ける
強度はどの柱も同じ基準木柱は風圧荷重の1.2倍、その他は風圧荷重に耐えること
支線は1条あれば足りる22mm²以上の亜鉛めっき鋼より線、または直径4mm以上の鉄線3条以上
地際を固めれば必ず支線を省略できる軟弱地盤は除く。堅固に施設したうえで2205-2表の径間の範囲に限られる
ここまでのポイント
  • 強度は、木柱が風圧荷重の1.2倍、その他は風圧荷重に耐えること。
  • 支線は22mm²以上の亜鉛めっき鋼より線、または直径4mm以上の鉄線3条以上。
  • 支線は柱との角度30度以上で施設する。
  • 軟弱地盤を除き、地際をコンクリート巻きで堅固に施設すれば、2205-2表の径間の範囲で支線を省略できる。

よくある質問(FAQ)

トピック3:よくある質問(FAQ)

Q. 引込小柱の長さや太さの規格は?

A. 2205-1表により、いずれも長さ6.2m以上で、末口は木柱(注入柱)9cm以上、コンクリート柱10cm以上、鋼管柱7.6cm以上です。コンクリート柱・鋼管柱は設計荷重780Pa以上が必要です。

Q. 支線はどんなものを使うの?

A. 断面積22mm²以上の亜鉛めっき鋼より線、または直径4mm以上の亜鉛めっき鉄線3条以上を使い、柱との角度が30度以上になるよう施設します。

Q. 支線を省略できる条件は?

A. 地盤が軟弱な場所を除き、地際をコンクリート巻きで補強して堅固に施設した場合、2205-2表の径間の範囲で支線を省略できます。

まとめ|柱の規格・強度・支線の3点で決まる

引込小柱は、種類ごとの末口と設計荷重を満たし、風圧荷重に耐える強度を確保し、支線を角度30度以上で設けることが基本です。

進める場面確認すること判断の目安
柱を選ぶとき長さは足りているかいずれも6.2m以上
柱を選ぶとき末口の寸法は規格に合うか木柱9cm/コンクリート柱10cm/鋼管柱7.6cm以上
柱を選ぶとき設計荷重の指定はあるかコンクリート柱・鋼管柱は780Pa以上
鋼管柱を選ぶとき防錆処理はされているか溶融亜鉛めっき等
鋼管柱を建てるとき引入れ口の処理はしたかブッシングを設ける
強度を確認するとき木柱かそれ以外か木柱は風圧荷重の1.2倍、その他は風圧荷重
支線を設けるとき材料は規格に合うか22mm²以上の亜鉛めっき鋼より線、または直径4mm以上の鉄線3条以上
支線を設けるとき柱との角度は足りるか30度以上
支線を省略するとき地盤は軟弱でないか軟弱地盤では省略できない
支線を省略するとき地際の補強と径間は条件内かコンクリート巻きで堅固に、2205-2表の径間の範囲

柱の選定で押さえること

  • 長さ6.2m以上。
  • 種類ごとの末口の寸法。
  • コンクリート柱・鋼管柱の設計荷重。

建てるときに押さえること

  • 木柱とその他で異なる強度の基準。
  • 鋼管柱の防錆と引入れ口のブッシング。

支線で押さえること

  • 材料の規格と条数。
  • 柱との角度30度以上。
  • 省略できる条件(地盤・地際の補強・径間)。

引込小柱は敷地の入口に立つ、風雨をまともに受ける構造物です。数値そのものは多くありませんが、柱の種類によって基準が分かれる点だけは取り違えやすいので、材料を発注する前に上の表で照合しておくと確実です。

📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】

ペン太ペン太
引込小柱を計画するとき、最初に決めることは何ですか?
ハリタハリタ
柱の種類です。木柱・コンクリート柱・鋼管柱で末口寸法が違うので、2205-1表から選びましょう。

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内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。