内線規程の解釈と解説【003】電圧降下(1310節)の許容値とこう長早見表
ブラウザでそのまま使える登録不要ツール
この記事の計算方法で電圧降下を確認するなら、姉妹サイト「セコサポ」の電圧降下計算ツール(内線規程の簡易式対応・登録不要)が便利です。
電線を通るあいだに、電圧は少しずつ下がります。これが電圧降下です。どこまで下がってよいかを決めているのが内線規程1310節。基本は幹線2%・分岐回路2%で、こう長(受電点から一番遠い負荷までの長さ)が60mを超えると、幹線と分岐回路の合計で4〜7%まで広がります。この記事では、こう長ごとの許容値を早見の図と表で整理し、略算式の係数Kと計算例まで確かめます。
許容値のきほん ― 幹線2%+分岐回路2%
| 区間 | 低圧で受電 | 構内の変圧器から |
|---|---|---|
| 幹線 | 2%以下 | 3%以下 |
| 分岐回路 | 2%以下 | 2%以下 |
ここでのこう長は、供給変圧器の二次側(低圧で受電するなら引込線の取付点)から、いちばん遠い負荷までの電線の長さです。幹線だけの長さではありません。
- 60m以下は、幹線2%・分岐回路2%を別々に守る
- 構内の変圧器から送る幹線は3%まで
- こう長は受電点から一番遠い負荷まで
こう長早見表 ― 60mを超えたら「合計」で見る
| こう長 | 構内の変圧器から | 低圧で受電 |
|---|---|---|
| 60m以下 | 幹線3%+分岐2% | 幹線2%+分岐2% |
| 120m以下 | 合計5%以下 | 合計4%以下 |
| 200m以下 | 合計6%以下 | 合計5%以下 |
| 200m超 | 合計7%以下 | 合計6%以下 |
60m超の配分の考え方と、幹線サイズを決める計算の流れは電圧降下の許容範囲と計算方法で詳しく扱っています。
- 60m超は幹線+分岐回路の合計で見る
- 構内の変圧器から:120m以下5%・200m以下6%・200m超7%
- 低圧で受電:120m以下4%・200m以下5%・200m超6%
略算式と係数K ― 計算してみる
e〔V〕= K × L〔m〕× I〔A〕÷(1000 × A〔mm²〕)
- L:こう長〔m〕 I:電流〔A〕 A:電線の断面積〔mm²〕
- K:配線方式で決まる係数(単相2線式35.6/三相3線式30.8/単相3線式・三相4線式17.8)
▶ 電圧降下を自動で計算したい方へ
供給方式・こう長・負荷電流を入力するだけで、電圧降下率と必要な幹線・ケーブルサイズを自動計算できます(Excel出力対応)。計算ツール|電圧降下計算&幹線サイズの自動選定はこちら
- e=K×L×I÷(1000×A)
- Kは単相2線35.6・三相3線30.8・単相3線/三相4線17.8
- 単相3線式は100Vで見る(2%=2V)
- 対策は、太くする・短くする・電流を減らす
よくある質問
電圧降下の許容値はどのくらい?
こう長60m以下なら、幹線2%・分岐回路2%が基本です。構内の変圧器から供給する幹線は3%まで。60mを超えると、幹線と分岐回路の合計で、構内の変圧器からなら5〜7%、低圧受電なら4〜6%です。
こう長はどこからどこまで?
供給変圧器の二次側(低圧受電なら引込線の取付点)から、いちばん遠い負荷までの電線の長さです。
電圧降下はどうやって概算するの?
e(V)=K×こう長L(m)×電流I(A)÷(1000×断面積A(mm²))で求めます。Kは単相2線式35.6、三相3線式30.8、単相3線式・三相4線式(対中性線)17.8です。
電圧降下を小さくするには?
電線を太くする(Aを大きく)、こう長を短くする(Lを小さく)、電流を減らす(負荷の分散や電圧の格上げ)の3つです。
まとめ ― 取り違えやすいところ
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| どんな場合も一律2% | 構内の変圧器の幹線は3%、60m超は合計4〜7% |
| 60m超は1区間ごとに3〜5% | 幹線+分岐回路の合計で4〜7% |
| こう長は幹線の長さ | 受電点から一番遠い負荷まで |
| 係数Kはどの方式も同じ | 35.6・30.8・17.8の3種類 |
| 単相3線の2%は4V | 100Vで見て2V |
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
📎 関連するおすすめアイテム
内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。
30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?
タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。
ご回答ありがとうございます!
よければ、あと3つだけ教えてください(任意・答えなくてもOK)
ありがとうございました。いただいた声は記事の改善に使わせていただきます。





