内線規程の解釈と解説【114】|配線設計
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出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
配線設計とは、どの電線をどの太さで、どこにどう通すかを決め、安全でムダのない電気の通り道をつくる設計です。ここでは内線規程にもとづき、負荷容量の算定から分岐回路数の求め方までを整理します。

この記事の結論
配線設計ではまず設備負荷容量=P×A+Q×B+Cで負荷を見積もり、合計負荷VAを1,500VAで割って必要最小の分岐回路数を求めます。大形機器は分岐回路の80%以内に抑え、余裕を持った回路数を確保することが安全設計の基本です。
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負荷容量の算定
- 基本式は設備負荷容量=P×A+Q×B+C(P・Q:面積m2、A・B:標準負荷VA/m2、C:個別負荷)
- 用途別の標準負荷(3605-1表)は、工場・劇場・納屋など10、ホテル・学校・飲食店など20、事務所・銀行・美容室など30、住宅・アパート40 VA/m2
- 部分別の標準負荷(3605-2表)は、廊下・階段・倉庫などが5 VA/m2など
- 冷蔵庫・ネオンなどの個別負荷(C)は加算する
分岐回路とブレーカーの選定
- 分岐回路の種類とブレーカー定格(3605-4表)は、15A分岐=15A以下、20A分岐(配線用遮断器/ヒューズ)=20A、30A=30A、40A=40A、50A=50A、50A超=電線の許容電流以下
- 必要最小の分岐回路数は合計負荷VA÷1,500VA(端数切り上げ)で求める
- 計算例:合計8,250VA÷1,500VA=5.5→6回路。これにエアコン専用1回路を加え合計7回路
- IHクッキングヒーター・エアコン・電子レンジなどの大電力機器は専用回路にするのが基本
- 大形電気機器(冷蔵庫・換気扇・送風機など)は、原則として分岐回路の80%以内の負荷容量に抑える
単相3線式分岐回路の注意点
- 単相3線式は2本の電圧側電線(L1・L2)と1本の中性線(N)からなり、L1-N・L2-Nで100V、L1-L2で200Vが使える
- 電圧側電線(100V)を同一相に偏らせず、電圧のバランスをとる
- 中性線が切れると異常電圧になるため、欠相対策が必須
- 住宅の分岐回路数は3605-5表を参考にし、必要に応じて増やしてよい
たとえ話でイメージ
配線設計は、住む人の数に合わせて家の「電気の水道管」を引く作業に似ています。蛇口(コンセント)をたくさん使う家なら太い管と多くの枝分かれ(分岐回路)が必要。少なすぎると、あちこちで同時に使ったときに元栓(ブレーカー)が落ちてしまうのです。
見習いペン太
「配線設計」ってよく聞くけど、まず何から決めるの?
はりた
最初に建物でどれくらい電気を使うか、負荷容量を見積もるんだ。P×A+Q×B+Cで計算するよ。
見習いペン太
分岐回路の数ってどうやって決めるの?
はりた
合計負荷VAを1,500VAで割って端数を切り上げる。エアコンなど大物は専用回路を別に足すのがコツだよ。
よくある質問(FAQ)
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
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