内線規程の解釈と解説【055】|屋外灯
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
屋外灯は庭や駐車場、街路など雨や人の接触にさらされる場所に設置されます。安全のため対地電圧・分岐回路・引下げ線や器具の施設に決まりがあります。

先に結論だけ言うと
✔ 対地電圧と分岐回路
✔ 配線・引下げ線
✔ 器具の施設
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 屋外灯と屋内灯を併用する分岐回路は、どの分岐回路にしますか。
- 屋内灯分岐回路から屋外灯配線を引き出すとき、開閉器を省略できるのはどんな場合ですか。
- 引下げ線をがいし引き配線で施設できるのは、どんな場所ですか。
対地電圧と分岐回路
- 屋外灯に電気を供給する電路の対地電圧は150V以下とします。ただし工場内などの白熱電灯・LED照明器具・放電灯・ネオン放電灯など、特定の条件下ではこの限りではありません。
- 屋外灯に電気を供給する分岐回路に屋内用のものを使用してはいけません。
- 屋外灯と屋内灯を併用する分岐回路は、15A分岐回路又は20A配線用遮断器分岐回路とします。
- 屋内灯分岐回路から屋外灯配線を引き出す場合は、引出し点近くに開閉器及び過電流遮断器を取り付けます。ただし引出し口以降のこう長が8m以下の場合は省略できます。
ペン太
ハリタ- 屋外灯に電気を供給する電路の対地電圧は150V以下とする。
- 工場内などの白熱電灯・LED照明器具・放電灯・ネオン放電灯など、特定の条件下では例外がある。
- 屋外灯に電気を供給する分岐回路に、屋内用のものを使用してはいけない。
- 屋外灯と屋内灯を併用する分岐回路は、15A分岐回路又は20A配線用遮断器分岐回路とする。
- 屋内灯分岐回路から屋外灯配線を引き出す場合は、引出し点近くに開閉器及び過電流遮断器を取り付ける(引出し口以降のこう長が8m以下なら省略可)。
配線・引下げ線
- 配線は、屋側に施設する場合・屋外に施設する場合のいずれも低圧配線方法の規定に準じて施設します。
- 屋外灯又はその点滅器に至る引下げ線は、人の接触や被覆の損傷を防ぐため、がいし引き配線(地表上2m以上の露出した場所に限る)/金属管配線(木造以外)/合成樹脂管配線/ケーブル配線のいずれかの方法で施設します。
| 引下げ線の施設方法 | 使える条件 |
|---|---|
| がいし引き配線 | 地表上2m以上の露出した場所に限る |
| 金属管配線 | 木造以外 |
| 合成樹脂管配線 | — |
| ケーブル配線 | — |
- 配線は、屋側・屋外のいずれも低圧配線方法の規定に準じて施設する。
- 屋外灯又はその点滅器に至る引下げ線は、人の接触や被覆の損傷を防ぐ方法で施設する。
- がいし引き配線(地表上2m以上の露出した場所に限る)、金属管配線(木造以外)、合成樹脂管配線、ケーブル配線のいずれかによる。
器具の施設
- 開閉器・過電流遮断器その他これらに類する器具は屋内に施設します。ただし堅ろうな防水箱内に収めるなどの場合は屋外にも施設できます。
たとえ話でイメージ
屋外灯は「外で働く設備」。雨ガッパ(防水箱)や安全な高さ(地表上2m以上)を用意してあげるイメージで、人が触れたり雨で傷んだりしないように守ってあげるのがポイントです。
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 屋内用の分岐回路をそのまま延長してよい | 屋外灯に電気を供給する分岐回路に、屋内用のものを使用してはいけない |
| 屋外灯と屋内灯は必ず別回路にする | 併用できる。ただし15A分岐回路又は20A配線用遮断器分岐回路とする |
| 引き出すときは必ず開閉器が要る | 原則は引出し点近くに開閉器及び過電流遮断器。引出し口以降のこう長が8m以下なら省略できる |
| 引下げ線はどこでもがいし引きでよい | がいし引きは地表上2m以上の露出した場所に限る |
| 木造でも金属管配線が使える | 金属管配線は木造以外 |
| 開閉器は屋外に付けてよい | 屋内に施設する。堅ろうな防水箱内に収めるなどの場合は屋外にも施設できる |
- 開閉器・過電流遮断器その他これらに類する器具は、屋内に施設する。
- 堅ろうな防水箱内に収めるなどの場合は、屋外にも施設できる。
よくある質問(FAQ)
まとめ|回路の取り方と引下げ線の工法で決まる
屋外灯は、屋内用の分岐回路をそのまま使わず、引下げ線を4つの工法から選び、開閉器類は原則屋内に置くことが基本です。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 電路の対地電圧 | 150V以下(工場内などの白熱電灯・LED照明器具・放電灯・ネオン放電灯など特定の条件下では例外) |
| 分岐回路 | 屋内用のものを使用してはいけない |
| 屋内灯と併用する場合 | 15A分岐回路、又は20A配線用遮断器分岐回路 |
| 屋内灯分岐回路から引き出す場合 | 引出し点近くに開閉器及び過電流遮断器 |
| 開閉器等を省略できる場合 | 引出し口以降のこう長が8m以下 |
| 配線 | 屋側・屋外とも低圧配線方法の規定に準じる |
| 引下げ線の目的 | 人の接触や被覆の損傷を防ぐ |
| がいし引き配線 | 地表上2m以上の露出した場所に限る |
| 金属管配線 | 木造以外 |
| そのほかの工法 | 合成樹脂管配線、ケーブル配線 |
| 開閉器・過電流遮断器等 | 屋内に施設する |
| 屋外に施設できる場合 | 堅ろうな防水箱内に収めるなど |
回路で押さえること
- 対地電圧150V以下と、その例外。
- 屋内用の分岐回路を流用していないか。
- 屋内灯と併用する場合の回路の種類。
引出しで押さえること
- 引出し点近くの開閉器及び過電流遮断器。
- 引出し口以降のこう長8m以下という省略条件。
引下げ線と器具で押さえること
- 4つの工法のうち、どれを選ぶか。
- がいし引きの高さと、金属管配線の造営材の条件。
- 開閉器類の設置場所と防水箱。
屋外灯は、屋内の照明回路から気軽に引き出してしまいがちな設備です。上の表の「分岐回路」と「引出し」の欄を確認しておくと、竣工検査で指摘を受けやすい部分を先につぶせます。
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
ペン太
ハリタ📎 関連するおすすめアイテム
内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。
30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?
タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。
ご回答ありがとうございます!
よければ、あと3つだけ教えてください(任意・答えなくてもOK)
ありがとうございました。いただいた声は記事の改善に使わせていただきます。






