内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【071】|高周波及び低周波誘導炉

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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より

 

記事のテーマ

高周波及び低周波誘導炉を安全に施設するための電源装置・電気炉母線のルールについて解説する。

高周波及び低周波誘導炉とは?

高周波及び低周波誘導炉とは、高周波または低周波の誘導電流を利用して金属などを加熱する炉です。

電源装置

高周波及び低周波誘導炉に使用する電動発電機、断続孤光発振器、真空管発振器又は商用周波数による誘導電源などの装置は、以下の要件を満たす必要があります。

① 取扱者以外の者が容易に接近できないよう適切な架台、さく、隔壁などを設ける必要があります。

② 電気炉から熱及びじんあいにより障害を受けることがないよう適切な床、隔壁を設ける必要があります。

電気炉母線

感電防止: 人が誤って触れて感電する可能性のある充電部分には、柵やダクトなどの保護措置を施し、絶対に触れないようにする必要があります。

事故防止: 母線の太さや配置を適切に設計し、電流が流れすぎて過熱したり、配線がショートしたり、地面に漏電したりする事故を防ぐ必要があります。

接続部の安全: 母線同士を接続する際には、適切な接続金具を使用するか、溶接やろう付けなどの方法で確実に接続し、接続部分が過熱しないようにする必要があります。

絶縁と強度: 母線やそれを支える部品は、ショートや漏電が発生した場合でも、作業者に危険が及ばないように、十分な電気的な絶縁性能と機械的な強度を持つ必要があります。

冷却: 母線の温度が異常に上昇する可能性がある部分には、ファンによる冷却などの強制冷却装置を設置する必要があります。

耐熱性: 母線の温度が大きく上がる部分に使用する絶縁材料は、熱に強いものを選ぶ必要があります。

磁気対策(補足): 母線が建物の壁などを貫通する際に使用する金属製の支持枠などは、磁気の流れを妨げない構造にする必要があります。

 


(キーワード)

高周波誘導炉、低周波誘導炉、電源装置、電気炉母線、電気工事、電気技術規程、安全


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