内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【104】|低圧屋外照明の施設

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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より

 

記事のテーマ

低圧屋外照明施設の施設基準と安全対策について解説する。

低圧屋外照明施設とは?

低圧屋外照明施設とは、道路、公園、駐車場などの屋外に設置される照明設備のことで、安全な夜間環境を提供するために重要な役割を果たします。

対地電圧

  • 低圧屋外照明施設に電気を供給する電路の対地電圧は、150V以下とする必要があります。
  • ただし、架空配線以外の配線方式により、かつ、簡易接触防護措置を施し、放電灯又はLED照明器具を施設する場合は、300V以下とすることができます。

電圧降下

  • 電路の電圧降下は、1310-1(電圧降下)の規定によります。

配線

  1. 架空配線方式による施設
    • 架空配線方式により低圧屋外照明施設を施設する場合は、屋外照明施設に供給する引込み開閉器の負荷側の配線から、屋外照明施設以外の配線を分岐してはいけません。
  2. 架空配線による施設
    • 架空配線(架空ケーブルを除く。)による低圧屋外照明施設は、以下の各号により施設する必要があります。
      1. 架空配線式道路灯の施設
        • 架空配線式道路灯の施設は、市街地において道路に沿い道路上に施設する場合は幅20m(道路の中央に電灯列を施設する場合は、幅10m)を超える道路に施設してはいけません。
        • 注1 道路の幅とは、歩道及び車道を含めたものをいいます。
        • 注2 道路灯及び道路標識灯の施設に当たっては、道路法その他関係法令の規定に抵触しないように施設し、かつ、道路管理者の承認を得る必要があります。
      2. 架空配線に使用する電線
        • 架空配線に使用する電線は、以下により施設する必要があります。
          • a. 電線には、引張強さ2.30kN以上のもの又は直径2.6mm以上の硬鋼線を使用する必要があります。ただし、道路外で人が容易に立ち入らない場所に25m以下の径間で施設する場合又は3575-8(架空電線を金属線でちょう架する場合の施設方法(⑤を除く。))の規定により金属線でつり下げて施設する場合は、引張強さ1.38kN以上のもの又は直径2.0mm以上の硬鋼線を使用することができます。
          • b. 電線には、OW電線又はこれと同等以上の絶縁効力のある電線を使用する必要があります。この場合において、道路上で地表上6m未満の高さに施設する場合又は電線を金属線でちょう架する場合は、絶縁電線又はケーブルを使用する必要があります。
          • c. 構内だけに施設する低圧屋外照明用架空配線を、2200節(架空電線路)の規定により施設する場合は、a及びbの規定は適用しません。
      3. 架空電線の線間距離
        • 架空電線の線間距離は、工事方法及び使用する絶縁電線の種類に従い3575-1表に示す値以上とする必要があります。ただし、DV電線又はDE電線を使用する場合は、この限りではありません。

架空電線の線間距離の施設基準

架空電線の線間距離は、工事方法、電線の配置、使用する電線の種類によって異なります。

3575-1表では、以下の条件における線間距離が定められています。

工事方法の別 各電線の配置 使用電線 線間距離 (cm)
照明用ポール式 水平 OW電線 25
照明用ポール式 水平 IV電線 20
照明用ポール式 垂直 OW電線 20
照明用ポール式 垂直 IV電線 15
電灯ちょう架式 水平 OW電線 25
電灯ちょう架式 水平 IV電線 10
電灯ちょう架式 垂直 OW電線 20
電灯ちょう架式 垂直 IV電線 7.5

開閉器及び過電流遮断器とは?

開閉器は、電路の開閉を行うための器具であり、過電流遮断器は、過電流による電線の損傷や火災を防ぐための器具です。

開閉器及び過電流遮断器の施設基準

低圧屋外照明施設には、引込点に近く、開閉器及び過電流遮断器を電路の各極(過電流遮断器にあっては、多線式電路の中性極を除く。)に施設する必要があります。

ただし、架空方式の場合は、単極とすることができます。

前項により施設する過電流遮断器が開閉機能を有するものである場合は、過電流遮断器のみとすることができます。

第1項及び第2項の開閉器、過電流遮断器などは、以下の各号により施設する必要があります。

  1. 充電部の露出防止
    • 充電部の露出しないものであって施設場所に応じ、雨水などの浸入を防止する構造のものを使用するか、又は充電部の露出しないものを防水性の箱内に収める必要があります。
    • ただし、照明用ポール、スイッチピラーなどの内部に収める場合は、この限りではありません。
    • 注釈
      • 1100-1(用語)(防湿形)、⑩(防雨形)、⑩(防まつ形)、⑩(防浸形)により選定する必要があります。
  2. 開閉器の取り付け位置
    • 開閉器は、地表上1.8m以上の位置に取り付ける必要があります。
    • ただし、照明用ポール、スイッチピラーなどの内部に取り付ける場合、自動車専用道路など特殊な設計による場合又は技術上やむを得ない場合であって対地電圧150V以下の電路において点滅器を損傷するおそれがないように取り付ける場合は、この限りではありません。
  3. 自動点滅器の接続
    • 負荷を直接点滅させるために単極の自動点滅器を取り付ける場合は、引込開閉器の負荷側において電圧側電線に接続する必要があります。

まとめ

  • 低圧屋外照明施設の施設には、対地電圧、電圧降下、配線など、様々な安全対策が必要
  • 各項目について、規定の条件を満たすように施設する
  • 安全な施設のため、専門家への相談を推奨

(キーワード)

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