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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より
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記事のテーマ
溶接機を安全に使用するための分岐回路・幹線設備の選定方法について解説する。
溶接機とは?
溶接機とは、金属などの材料を溶かして接合する機械です。抵抗溶接機やアーク溶接機などがあります。
分岐回路・幹線設備の選定方法
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電線、開閉器、過電流遮断器の選定
- 抵抗溶接機並びにアーク溶接機に供給する分岐回路及び幹線は、溶接機の断続負荷電流による等価熱容量と同等以上の電流容量を有する電線、開閉器、過電流遮断器を使用して施設する必要があります。
- 断続負荷電流による電圧降下が他の負荷に障害を及ぼさないように十分注意する必要があります。
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断続電流と熱的に等価な連続電流の計算方法
- 断続電流と熱的に等価な連続電流は、以下の式で計算します。
- 溶接機1台の場合:I = Io√a
- 溶接機N台の場合:I = Io√N(1-a) + N²a² ≒ NIo√a
- ただし、I:連続等価電流、Io:定格(断続)電流、a:溶接機使用率
- 断続電流と熱的に等価な連続電流は、以下の式で計算します。
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溶接機使用率の計算方法
- 溶接機使用率aは、溶接機を断続的に繰り返し使用する状況を電線の温度上昇が飽和する時間(3時間程度)について推定し、以下の式で計算します。
- a = 通電時間 / (通電時間 + 休止時間)
- 溶接機使用率aは、溶接機を断続的に繰り返し使用する状況を電線の温度上昇が飽和する時間(3時間程度)について推定し、以下の式で計算します。
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自動溶接機の場合
- 自動溶接機で通電が連続的なものは、3705-5表に適合するものを使用する必要があります。
アーク溶接機の施設ルール
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絶縁変圧器と一次側電路の対地電圧
- アーク溶接機は、絶縁変圧器を使用し、一次側電路の対地電圧は300V以下とする必要があります。
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溶接変圧器一次側電路の開閉器
- アーク溶接機の溶接変圧器一次側電路には、溶接変圧器に近い箇所で容易に開閉できる箇所に開閉器を施設する必要があります。
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二次側電線
- アーク溶接機の二次側電線は、以下の要件を満たす必要があります。
- ① 溶接用ケーブル又はキャブタイヤケーブル(一種キャブタイヤケーブル、ビニルキャブタイヤケーブル、耐燃性ポリオレフィンキャブタイヤケーブルを除く。)を使用する必要があります。ただし、接地側(帰線側)電線については、一種キャブタイヤケーブル、ビニルキャブタイヤケーブル、耐燃性ポリオレフィンキャブタイヤケーブル、堅ろうで電気的に完全に接続された鉄骨などを使用できます。
- (鉄骨を使用する場合、断面積は電線の断面積の10倍以上必要です。)
- (溶接用ケーブルは、電気用品安全法又は解釈第190条第2項に規定する規格に適合するものを使用する必要があります。)
- ② 溶接の際に流れる電流を安全に通じる太さの電線を使用する必要があります。
- ③ 外傷を受けるおそれがある場所に施設する電線には、適切な防護装置を設ける必要があります。
- ① 溶接用ケーブル又はキャブタイヤケーブル(一種キャブタイヤケーブル、ビニルキャブタイヤケーブル、耐燃性ポリオレフィンキャブタイヤケーブルを除く。)を使用する必要があります。ただし、接地側(帰線側)電線については、一種キャブタイヤケーブル、ビニルキャブタイヤケーブル、耐燃性ポリオレフィンキャブタイヤケーブル、堅ろうで電気的に完全に接続された鉄骨などを使用できます。
- アーク溶接機の二次側電線は、以下の要件を満たす必要があります。
二次側電線の太さの選定方法
アーク溶接機の二次側電線の太さは、以下の表を目安に選定します。
二次電流 (A) | 溶接用ケーブル又はその他のケーブル (mm²) |
---|---|
100以下 | 14 |
150以下 | 22 |
250以下 | 38 |
400以下 | 60 |
600以下 | 100 |
選定のポイント
- 二次電流の大きさに応じて、適切な太さのケーブルを選びましょう。
- 表は、定格使用率が50%の場合を示しています。
- 溶接用ケーブルは、電気用品安全法又は解釈第190条第2項に規定する規格に適合するものを使用しましょう。
まとめ
- 溶接機の断続負荷電流による等価熱容量と同等以上の電流容量を持つ電線、開閉器、過電流遮断器を選定しましょう。
- 断続電流と熱的に等価な連続電流を計算し、適切な設備を選定しましょう。
- 溶接機使用率を計算し、より正確な設備を選定しましょう。
- 自動溶接機の場合は、3705-5表に適合するものを選びましょう。
(キーワード)
溶接機、分岐回路、幹線、電線、開閉器、過電流遮断器、断続負荷電流、等価熱容量、連続電流、溶接機使用率、自動溶接機、電気工事、電気技術規程、安全
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