電験三種 出題範囲×実務記事マップ|法規・電力・機械・理論を「設計の現場」で補強する【リンクハブ】
結論
電験三種は受験資格がなく、実務経験ゼロでも挑戦できます。ただ、テキストの数式や条文は「現場のどの機器・どの数値のことか」が見えると記憶に残りやすくなります。このページは、理論・電力・機械・法規の出題分野ごとに、HARITAの設計室の実務解説記事を対応付けた学習マップです。記事が厚い法規と電力から使うのが効率的で、理論の電磁気・電子回路と機械の一部はテキストと過去問を主軸にしてください。
✔ 電験三種の試験の基本(科目・方式・科目合格・直近の合格率)
✔ 出題分野ごとの実務記事マップ(法規11分野・電力9分野・機械7分野・理論4分野)
✔ 実務経験がない人の読み進め方と、独学と講座の分かれ目
電験三種 試験のきほん
第三種電気主任技術者試験(電験三種)は、電圧5万V未満の事業用電気工作物(出力5,000kW以上の発電所を除く)の保安監督ができる国家資格です。受変電設備を扱う設計者・施工者・ビル管理者にとって、第一種電気工事士の次に目標になる資格です。まず試験の枠組みを押さえます。
| 科目 | 理論・電力・機械・法規の4科目(各科目マークシート式、A問題・B問題) |
|---|---|
| 実施回数 | 年2回(上期・下期)。CBT方式(所定期間内に予約した会場・日時でパソコン解答)と筆記方式(指定日に会場で解答)を申込時に選択 |
| 受験資格 | なし(年齢・学歴・実務経験は問われない) |
| 合格基準 | 科目ごとに60点が目安(年度・回により調整が公表される) |
| 科目合格制度 | 一部の科目に合格すると、翌年度および翌々年度の試験までその科目が申請により免除される |
| 直近の実績 | 令和7年度上期:受験者24,766人・合格者3,201人・合格率12.9%・科目合格者6,859人(電気技術者試験センター公表値) |
| 受験手数料 | インターネット申込 7,700円/書面申込 8,100円(非課税) |
| 公式情報 | 一般財団法人 電気技術者試験センター(日程・CBT期間・合格基準は必ず公式で確認) |
※日程・手数料・合格基準は年度で変わります。本ページは学習マップが目的のため、申込前に公式サイトの最新情報を確認してください。
このマップの使い方(3タイプ)
- 実務未経験で受験する人:テキストの前に、電気の流れを1本で追える新人講座 第8回「引込・受変電のきほん」と第9回「幹線・分電盤・回路のきほん」を読み、受変電設備が何をしている装置かを先につかむ。その後、下の「読み進め方」の順で本マップを使う。
- 科目合格を狙う人(法規・電力を残している):該当科目のマップを上から順に読み、過去問で間違えた分野の記事だけを開く。条文の数値が「どの機器・どの配線のことか」を一度見ると、選択肢の消し方が変わる。
- 設計・施工の実務者が受験する人:法規・電力はすでに知っている内容が多いので、本マップは確認用に使い、理論の電磁気・電子回路と機械の計算問題にテキストの時間を配分する。
法規|出題分野 × 実務記事マップ
法規の出典は電気事業法・電気設備技術基準(電技)・電技解釈です。HARITAの内線規程解説は電技解釈の数値を配線設計の言葉に置き直したものなので、条文の「なぜその数値か」を現場側から確認する教材として使えます(内線規程そのものは出題対象ではありません)。
電力|出題分野 × 実務記事マップ
電力は「発電→送電→変電→配電」の流れで出題されます。HARITAの記事は需要家側の受変電・配電が最も厚く、発電・送電はニュース性のある「次世代電力技術の実力」連載で、いま日本の系統で何が起きているかを背景知識として補えます。
機械|出題分野 × 実務記事マップ
機械は範囲が広く、4科目の中で最も「テキスト主導」で進める科目です。ただし変圧器・誘導電動機・照明は需要家設備そのものなので、実物の話として読むと計算式の意味がつかめます。電子回路・電気化学・情報の細部は過去問で補ってください。
理論|出題分野 × 実務記事マップ
理論は全科目の土台ですが、電磁気・静電界・電子回路はサイトの実務記事が少ない分野です。回路と三相電力・計測だけ本マップで補い、残りはテキストと過去問に時間を割いてください。
実務経験がない人の読み進め方
テキストを開く前に「電気がどこから来て、どこで何に変わり、どう守られているか」を1本の線で持っておくと、4科目がバラバラの暗記になりません。次の順番をおすすめします。
- 新人講座 第1回→第2回→第3回:電圧・電流・電力・力率の言葉をそろえる(理論の入口)
- 第8回 引込・受変電のきほん→第9回 幹線・分電盤・回路のきほん:受変電から末端までの流れを1枚図で持つ(電力の入口)
- 第11回 需要率・不等率→第12回 ケーブルサイズ→第13回 電圧降下→第14回 ブレーカー→第15回 接地:法規B問題の計算が「何を決める計算か」を知る
- 高圧受変電設備の設計マニュアル①から⑭まで:遮断器・変成器・継電器・変圧器・コンデンサの役割を単線結線図でつなぐ(電力・機械の骨格)
- ここからテキストと過去問へ。間違えた分野だけ、上のマップから該当記事を開いて「現場の姿」を確認する
💡 ここがポイント
条文や公式は「どの機器・どの配線の話か」が見えた瞬間に覚えやすくなる。本マップは暗記の代わりではなく、記憶の“取っ手”をつけるためのもの。
テキスト・過去問と、講座の分かれ目
定番テキストと過去問の選び方は電気設備の参考書おすすめ|電験三種・第一種/第二種電気工事士の定番テキストで整理しています。サイト内の内線規程クイズ・高圧受電設備規程クイズ・電気設備理論クイズは、法規・電力の数値感覚のウォーミングアップに使えます。
- 独学で進めやすい:法規・電力。本マップ+過去問10年分で、条文の数値と機器の役割は固まる。
- 講座が時間の節約になる:理論の電磁気・電子回路、機械の計算で手が止まる人。2年計画で科目合格を回す人は、質問できる環境と学習計画の管理が合否を分ける。
- 判断の目安:過去問の理論・機械で「解説を読んでも分からない問題」が3割を超えるなら、独学の時間コストのほうが高い。
電験三種をキャリアにどうつなぐか
電験三種は取得後に「主任技術者として選任される」「設計・保守の職域が広がる」ことで価値が出る資格です。取る順番や転職での評価は、電験三種と電気工事士どっちを取る?キャリア別の選び方、資格で広がる電気設備のキャリア|第二種電気工事士から電験三種までの転職ルート、電気設備の資格とキャリアパス|合格率で見る「難易度の階段」、電気設備の資格は「投資」として割に合うのかで整理しています。新人講座の第24回(終章)次に取る資格と勉強ロードマップも併せてどうぞ。
よくある質問
電験三種は実務経験がなくても受験できますか?
受験資格はなく、年齢・学歴・実務経験は問われません。合格後に免状の交付を受けると、電気主任技術者として選任される要件を満たします。
科目合格はいつまで有効ですか?
一部の科目に合格すると、翌年度および翌々年度の試験まで、その科目が申請により免除されます。年2回実施なので、残り科目を複数回に分けて計画できます。
CBT方式と筆記方式はどう違いますか?
出題範囲と合格基準は同じです。CBT方式は所定期間内に予約した会場・日時でパソコンで解答し、筆記方式は指定日に会場で解答します。申込時にどちらかを選び、CBTは別途会場予約が必要です。
内線規程は電験三種に出題されますか?
法規の出典は電気事業法・電気設備技術基準・電技解釈で、内線規程そのものは出題対象ではありません。ただし内線規程の数値の多くは電技解釈に由来するため、条文の数値が現場でどう使われているかを確認する教材として役立ちます。
電気工事士と電験三種はどちらを先に取るべきですか?
現場作業が中心なら第二種電気工事士、受変電設備の保安監督や設計・保守の職域を広げたいなら電験三種が目標になります。本文の関連記事でキャリア別の選び方を整理しています。
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